明日葉 高史のストーリー

はじめまして。自己実現コーチの明日葉 高史(あしたば たかし)です。
わたしは今、「毎日をイキイキと生きられていない。到底そんな風には生きられそうにない・・・」のように思っている方に、コーチングのサービスを提供しています。
ですが、こうして他の方の支援をしている私も、かつては苦しみのどん底にいたのです。それも 15 年間もです。そんなマイストーリーを赤裸々に語ってみようと思います。

失われた 15 年の始まり

どん底の始まりは、30 歳くらいでなってしまった「うつ」でした。この頃は、頑張っているのに結果が出なかった。毎日バーでストレスを解消しつつ、自分を追い込み、勉強と仕事にフルコミットしていました。おかげで毎日寝不足でした。そんな生活がいよいよ限界をむかえたのです。
手始めに、ざっと 5 年近く仕事を休みました。毎日毎日「●にたい」と思っていました。食事の時間以外は、ずっと横になっていました。食事もつらかった。親の監視のもと、ひたすら咀嚼して飲み込む作業でした。味もよくわかりませんでした。
それでも、通院・服薬しながら何もしない(ただじっとしている)生活を続けていくうちに、少しずつ回復してきたのです。
回復してきてからは、認知行動療法(物事のとらえ方である認知や行動を変化させて、気持ちを楽にしたり、ストレスを軽減したりする心理療法)、カウンセリング、リワーク(職場復帰に向けた支援を行うプログラム)、出勤練習など、やれることは全てやったと思います。そして、いよいよ復職まで、こぎ着けました。
復職は、「ようやく人間らしい生活が送れるかもしれない」という、ある意味、全回復の象徴でした。

しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。

長いトンネルを抜け、復職

復職後すぐは、これまでやってきたシステム開発の仕事ではなく、開発を支援する事務などの仕事を手伝いました。そこで、いきなりつまずきます。
実は、マニュアルや手順を十分に理解した上で、スピードと正確さが同時に求められるような、いわゆる事務の仕事は、とても苦手とする分野でした。

10年近く、わき目もふらずに開発技術を習得してきた自分にとって、初めての事務仕事、なかなかしっかりこなせませんでした。作業のスピードが遅い上に、ミスも多発する。すでに、「思っていた復職とは違う」という違和感がありました。

それでも、新入社員研修や若手向け研修の技術支援の仕事もあり、こちらは、なんとかこなすことができ、一定の自信にはなっていました。

トータルとしては、着実に、完全復帰へ向けて進んでいたように思いました。

とはいっても、「うつ」によって安定しない期間があり、何度か短い休職を繰り返しました。よい時期と悪い時期を繰り返しながら、ようやく小さな仕事を任されるレベルに至りました。ここで、違和感の正体に気がつきます。

日常会話も聞き取れない

少しずつ、手順通りの作業から離れ、小さな仕事をまかされる中で、わかってきたことがあります。

実は「自分は、他人の会話が十分に聞き取れていない」ということです。

話している単語は聞き取れます。単語の意味もわかります。また、しっかり文章になっているものは、意味がわかります。

しかし、人と人との会話は、きれいな文章だけで成り立っているわけではありません(と、そこで初めて気がつきました)。省略されているやりとりが、何を意味しているのか、全くついていけなかったのです。
もちろん、内容が複雑になればなるほど、打ち合わせの内容は、さっぱりわからなくなるという状態でした。

当時の上司からは、「わからなかったら、わかるまで質問しなさい」と、今さらこんなこと言わすなと言わんばかりのセリフを、ため息交じりに、何度も聞かされました。

しかし、みんな時間が限られている中で集まって打ち合わせをしているのに、1分間に何か所もわからない疑問を、全て場に出すなんてこと、健常だったとしても到底できません。

結局、「わからない」がたまってしまい、もちろん自分の仕事はこなせず、それを叱られる日々が始まりました。

そして、「やっぱり、自分はダメなのだ」と萎縮が始まりました。

この時は、まだ悔しさが残っていました。「自分にだって、一定のポテンシャルはあるはずだ。入社して何年も、よい評価をもらっていたではないか。そこが発揮できれば、今の状況だって打開できるはずだ」と、必死で勉強しました。

情報収集の遅れは、一部、お金でカバーしました。高額なセミナーに、自費で参加していました。最高額は、100万円くらいでした(6日間のコースで、夏季休暇をとって参加しました)。本当に必死でした。

数年間は、自分がその時必要だと思ったことであれば、ほぼ全ての研修やセミナーを検討し、その多くに参加しました。
できるだけの努力はしたつもりでいました。

努力の果てにあったのは

しかし残念ながら、それでも状況は変わりませんでした。

本当に、何もできなくなっていきました。

上司からは、「何か、色々と勉強しているみたいだけど、君は一体何がしたいの?」と言われてしまいました。
ただただ、必死だったのですが、わかってはもらえませんでした。

その後、いくつかの仕事をお願いされました。
どれも、わたしの実力を測るためだったようで、上司が本部長に、「あいつはダメです」と話している声が聞こえてきました。

周囲からも、バカにされたり、がっかりされたりするようになりました。

同期は、執務室の真ん中で「こういうことをするのが、40 代の仕事だよ。いつまでそんな仕事しているの? 40 代の仕事をしよう」と声を張り上げました。

以前のわたしを知っている人は、「あれ? こういう仕事、やったことないのだっけ?」と驚きと落胆の表情を見せました。

新入社員研修では、新入社員が、「以前、合意したことをすぐに忘れる」、「言っていることが理解できない」と机を叩き、怒鳴りました。

わたしの技術力を認めてくれていた後輩も、わたしがその後輩と同じ職能レベルにいることを知って、口もきいてくれなくなりました。

すごく仕事ができる優秀な後輩からは、「よくやれていると思いますよ。よい発言もありますよ」と慰められました。みじめでした。
当時この後輩は、わたしの近くにいたため、いつも自分と比べてしまい、いつも苦しかったことを覚えています。

そして、わたしの仕事量は激減しました。できる仕事がないからです。

毎日、たいして仕事もないのに、自席に座りじっとしていました。周囲はバタバタしている。時間は過ぎない。薬の副作用もあり、眠くなる。針のむしろ状態でした。

評価の時期が来ると、憂鬱でした。
上司からは、「この1年間、研修以外、君は何もやっていないね」と言われました。
評価も給料も、これ以上落ちないところまで落ちました。

医師に、「もう、会社に行きたくありません」と伝えると、「もう病気は、そこまで悪くありません。行ってください」と突き放されました。

正面を向いて、歩けなくなりました。廊下は、常に壁と接して歩いていました。いつも涙をこらえていました。PCやスマホで、キーボードの「M」、「O」を押すと、最初に「申し訳ございません」と表示されるようになったのに気がついたときは、苦笑しました。

最もなりたくなかった姿に

まさに、自分が最もなりたくなかった姿になっていました。

「こうはなりたくない」と、入社してから必死に努力したのです。

IT のことはよくわからず入社したため、同期と比べ、スタートから遅れていました。ですので、朝は 1.5 時間勉強してから出勤していました。土日もどちらかは、勉強に充てていました。
入社して 2 年程度で、20 くらいの IT 関連の資格をとりました。何年にも渡り、毎日が試験直前期でした。
ビジネス書もたくさん読みました。当時は、論理的に技術文書が書けなかったため、論理思考や文章の書き方の本を、かたっぱしから読みました。
疲れがたまってか、年末年始は必ず体調を崩しました。それでもお正月まで、技術文書を作成していたこともありました。

勉強時間や記事の執筆の時間が惜しくて、6 年間つき合っていた彼女と別れました。デートに行っても、笑うことがなくなったそうです。何の余裕もなかったのだと思います。

その後も、時々、女の子とは遊んでいましたが、長期間はつき合えませんでした。お金も、書籍、研修、セミナーなどに投入しました。

そこまでしたのに。

どうしてこうなった?
どこで道を間違った?

もう、涙が止まりませんでした。

あなたは、わたしがどうしてこうなったのか、どこで道を間違ったのか、お分かりになりましたか?
また、どうやって再起したか、方向性が想像できますか?

私は、この状況から 5 年かけて復活しました。今では、「楽しいときは楽しく、つらいときはつらく、でもおだやかに、充実した日々を」をモットーに、そのような日々を送っています。

私のコーチングのベースにあるのは、この状況を打破し、上記モットーの通り生きられるようになった経験です。
多かれ少なかれ私と同じように苦しんでいる人たちには、このノウハウをお伝えしなければならないと思っています。
そう。
このような状況を打破するのには、お伝えできる「やり方」があったのです。そのやり方を知らず、実践していなかったから、なかなか打破できずにいたのです。このような状況を打破する技術を知り、打破するスキルを習得すれば、あなたも必ず上記のように生きられます。わたしと一緒に、イキイキ生きられるようになりませんか?

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