「自分には生きている価値がない」のように、自分の価値が低いと思っているあなたへ。
そう思っていて少しも疑わなかった、過去の自分へ。
断言します。
そんなことは、ありません。
あなたは、あなたの近くにいる人の話を聴くことができますよね。
そうであれば、たくさん聴いてあげてください。
それだけで、あなたにも十分に価値がある。
人(の深層心理)は、他人から自分のことを「価値のある存在」だと認めてほしいと強く願っています。
アブラハム・マズロー氏の欲求五段階説で言うところの「承認欲求」や、仏教の五欲で言うところの「名誉欲」が相当します。アメリカの心理学者であり哲学者でもあるウィリアム・ジェームズ氏も、次のような言葉を残しています。
人間のもつ性質のうちで、もっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。
あなたは、あなたの近くにいる人を、価値のある存在だと思っています。
それを伝えればよいのです。
では、どうやって伝えるのか?
言葉巧みに、情熱をもって、繰り返し伝えればよいのでしょうか?
違います。
正解は、話を聴いてあげることです。
話を聴いてあげることで、相手の方に「私は、あなたが価値ある存在だとわかってますよ」というメッセージが伝わります。
そして、その相手の方の自己肯定感が上がるのです。
効果はそれだけではありません。その相手の方とあなたの間には、信頼関係が生まれます。
つまり、よい人間関係が築けるのです。
あまり知られていないのかもしれませんが、「聴くスキル」は、最強のコミュニケーションスキルです。
そして、自分に価値がないと苦しんだあなたは、相手の話を深く聴いてあげられるのです。
あなたは、人を幸せにすることができるのです。
とてつもなくすごいことができるのです。
残念かもしれませんが、あきらめてください。
あなたには、とても高い価値があるのです。